欧州委員会は、海洋ゴミの削減目標の設定に向け、市民や利害関係者を対象とした意見公募を開始した。現在、河川や排水路等を通じて世界の海洋に流出するゴミは年間1000万トンに上る。この中には、プラスチック廃棄物やガラス、金属といった分解しにくく長期間海中に留まるものが多く、海洋生物に深刻な被害をもたらしている。Rio+20では、2050年までに海洋堆積物の削減を目指すことが国際的に合意されており、欧州委員会もこれを具体的な行動に変えていくために、第7次環境行動計画において海洋ゴミに対するEU全体での量的削減目標の設定に向けて取り組んでいる。公募を通じて消費者、小売業者、プラスチック業界、地方自治体などさまざまな関係者による意見や取り組みを調査し、EUの廃棄物枠組み指令、包装指令、埋立指令の目標を再検討するとともに、適切な削減目標や対策の設定を目指す。この目標は、2014年に採択予定の、廃棄物に関するコミュニケーション(政策文書)にも含まれるという。公募は2013年12月18日まで。
情報源 | 欧州委員会 プレスリリース |
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国・地域 | EU |
機関 | 欧州委員会 |
分野 | ごみ・リサイクル 自然環境 |
キーワード | 海洋生物 | 環境行動計画 | 欧州委員会 | 廃棄物 | 堆積物 | 海洋ゴミ | 埋立 | 包装 |
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