国際エネルギー機関(IEA)は、2013年の加盟国閣僚理事会会合で、報告書「安全かつ効率的な電力供給」を発表し、低炭素型発電への移行と電力の効率的安定供給を両立させる施策を提案した。報告書によると、発電で発生するCO2の削減という大きな変革を進めつつ、信頼性と効率性の高い電力供給を保証するには、既存の市場構造と規制枠組みが障害になっているという。報告書は、電力システムを、発電、配電網の運用、需要対応、市場統合、緊急時の対応策の5つの観点から検討した。その結果、まず老朽発電所の廃止と再生可能エネルギー比率の引き上げを勧告、風力や太陽エネルギーなどの分散型で変動のある新型発電に適応する配電網整備のための課題と解決策を検討し、発電部門の対応力と信頼性を高める価格シグナルの活用を勧告している。また、市場の地域統合が有効であること、IEAの相互評価活動が加盟国間の情報共有と緊急時対応の強化に役立つことも指摘している。
情報源 | 国際エネルギー機関(IEA) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国際エネルギー機関(IEA) |
分野 | 地球環境 環境総合 |
キーワード | 再生可能エネルギー | CO2 | 発電 | 国際エネルギー機関 | IEA | 配電 | 分散型 | 電力供給 | 低炭素型 |
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