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 国際エネルギー機関、再生可能エネルギーの出力変動は、電力システムの柔軟性向上により克服可能と発表

発表日:2011.05.24


  国際エネルギー機関(IEA)は、再生可能エネルギー(太陽光、風力、潮力など)の発電には出力変動という問題が伴うが、これは電力システムの柔軟性向上により克服可能とする新たな報告書を発表した。これまでにIEAは『世界エネルギー展望』の中で、温暖化対策として2035年までに世界の電力供給の45%を再生可能エネルギーで賄うことが必要との見方を示している。これには、再生可能エネルギーの出力変動に対応できる電力システムの構築が欠かせない。今回の報告書では、電力システムの柔軟性を評価する方法について、1)調整可能な各種電源の評価、2)調整を妨げる電力システム上の課題の検討、3)出力変動に応じて電力システムに必要となる柔軟性の算出、4)既存の調整電源の余力、の4段階で提示。実際にこの方法を用いて日本、デンマークなど世界8地域を分析した結果、各地域とも出力変動への対応に必要な技術力は予想より高いことが明らかになり、電力システムや市場が適切に整備されれば、再生可能エネルギーの導入拡大は実現可能としている。

情報源 国際エネルギー機関(IEA) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国際エネルギー機関(IEA)
分野 地球環境
キーワード 風力発電 | 再生可能エネルギー | 太陽光発電 | 地球温暖化 | 国際エネルギー機関 | IEA | 出力変動 | 電力供給 | 柔軟性 | 電力システム
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