国連環境計画(UNEP)とブラジルの環境省、スポーツ省、観光省等は、サッカーの2014年FIFAワールドカップ・ブラジル大会を前に、モバイル用アプリ「グリーンパスポート」を用いて観光客による環境負荷の抑制を図る取組を開始した。UNEPとブラジルは2012年に、世界中の注目が集まる同大会において持続可能性の課題を組み込む取組を共同で行うことに合意。このアプリは持続可能な観光の推進を目的とし、観光客が旅行中に環境負荷を最小限に抑えるための様々なヒントを提供するほか、同大会が開催される12都市での旅行プラン60案を提示し、公共交通機関の利用や現地の文化的体験など持続可能な行動をとるよう促している。今後、特に新興国で、観光産業の急成長が見込まれるなか、同取組では観光関連業における持続可能な生産と消費に着目し、環境効率の高い活動に向けたワークショップも5つの大会開催都市(ブラジリア、ベロオリゾンテ、リオデジャネイロ、サルバドル、サンパウロ)で実施、ホテルやレストランなどに参加を促している。