アゼルバイジャン、イラン、カザフスタン、ロシア、トルクメニスタンのカスピ海沿岸5カ国は、「カスピ海海洋環境保護のための枠組み条約」(テヘラン条約)の第5回締約国会議(COP5)において、カスピ海固有の生息環境およびチョウザメ、カスピカイアザラシ等の種の保全・回復のため、協力して取組みを推進する「生物多様性議定書」を満場一致で採択した。過去数十年、石油・ガス事業の急速な成長や産業・農業による汚染、生物資源の乱獲、固有種の生息環境の破壊が、カスピ海の生態系の健全性と環境バランスを脅かしている。2003年に締結されたテヘラン条約は、沿岸五カ国による初めての法的拘束力のある取り決めで、こうした環境悪化を食い止め、世界で最も貴重な生態系の一つを保全しようとする歴史的突破口とされた。今回採択された議定書は、このテヘラン条約の3つ目の議定書となる。また、これと同時に締約国は、UNEPの管理下において、この地域に恒久的な条約事務局を置くことで一致した。事務局は五カ国のローテーションで運営されるという。
情報源 | 国連環境計画(UNEP) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画(UNEP) |
分野 | 自然環境 |
キーワード | 生物多様性 | 生態系 | 国連環境計画 | UNEP | ロシア | カザフスタン | アゼルバイジャン | カスピ海 | イラン | トルクメニスタン |
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