シロアリ塚は栄養素と水分を保持し半乾燥地帯の生態系を安定化、アメリカ等の科学者が研究結果を発表

発表日:2015.02.05

アメリカ等の科学者は、シロアリ塚は内部の穴に栄養素と水分を保持し、半乾燥地帯の生態系を安定させていることを示す研究成果を発表した。研究チームは、アフリカ、南アメリカ、アジアの半乾燥地帯でシロアリ塚の上や周囲に植生が繁茂していることに着目し、降雨量が植生の成長と存続に及ぼす影響がシロアリ塚の有無によってどのように変わるかを数理モデルで解析した。その結果、シロアリ塚のある半乾燥地帯は降雨量が著しく少なくてもよく耐え、降雨量が増えた際の植生の回復も早いことが示されたという。ここから従来は砂漠化が最も進んでいる段階と考えられていた植生パターンは、実際にはシロアリ塚によって植生が維持された状態である可能性があるという。この研究は菌栽培性の特定のシロアリ種を想定したものだが、知見は塚の上部と周囲の資源量を高める他のシロアリ種にも当てはまり、プレーリードッグやジリス等の塚を形成する他の動物も生態系の健全性に重要な役割を果たしていると考えられるという。

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