海洋酸性化によるサンゴ脆弱化、海底湧水泉付近のサンゴでアメリカ海洋学者らが確認

発表日:2013.06.17

海洋酸性化によりサンゴが脆弱化することが、海底湧水泉付近のサンゴを対象とした研究で確認された。既に実験室での研究では同様の結果が示されていたが、今回の研究はアメリカの海洋科学者らがメキシコのユカタン半島カリブ海沿岸で、海底湧水泉があるために自然に海水のpHが低下(酸性が強い)している海域のサンゴ礁を対象に実施したもので、自然界のサンゴが低いpH条件に完全には順応することができないことを示す初の研究である。カリブ海の重要な造礁サンゴPorites astreoidesの群体から骨格コアを取り出して分析した結果、海水pHの自然の低下とともにサンゴの石灰化速度がかなり低下し、密度の低い骨格になっていることが示された。骨格密度が低下すると、物理的な浸食や穿孔性の生物などの影響を受けやすくなるため、サンゴ礁の構造強度が弱まり、サンゴ礁生態系が劣化することになる。ただし、海洋酸性化だけでサンゴが死滅するわけではないという。なお、研究結果は2013年6月17日の全米科学アカデミー紀要に発表される。

情報源 アメリカ国立科学財団(NSF) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ国立科学財団(NSF)
分野 自然環境
水・土壌環境
キーワード 生態系 | アメリカ国立科学財団 | NSF | pH | 海域 | 海洋酸性化 | カリブ海 | サンゴ | 石灰化 | 海底湧水泉
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