太陽光エネルギーのみを用いて飛ぶ飛行機「ソーラーインパルス(SI)」が、2015年3月9日、初の世界一周飛行に向けてアブダビを離陸した。SIの研究開発は12年前に始まり、これまでにヨーロッパ横断などの試験飛行に成功している。今回の飛行に使われるSI-2号機は炭素繊維製の一人乗りで、重量はわずか2300kg。ジャンボジェット機並みの72mの翼に取り付けた太陽電池と充電池で、夜間も飛行できる。今回の世界一周では5か月間で12回の飛行を予定し、SI開発の中心を担ってきたベルトラン・ピカールとアンドレ・ボルシュベルクの二人が交替で操縦するという。国連環境計画(UNEP)は、太陽光のみによる世界一周の成功で、既存のクリーンエネルギー技術と開拓者精神で世界を変えられることを示したいとしてこの計画を支援するとともに、気候変動対策の新たな合意を目指すCOP21パリ会議を前に、この冒険が気候変動と再生可能エネルギーへの世界の関心を高める大きな契機になると期待している。
情報源 | 国連環境計画(UNEP) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画(UNEP) |
分野 | 地球環境 環境総合 |
キーワード | 再生可能エネルギー | 気候変動 | 国連環境計画 | UNEP | 飛行機 | 太陽光エネルギー | 電気飛行機 | ソーラーインパルス |
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