農業は大規模な森林破壊を伴うとよく言われるが、世界アグロフォレストリーセンターの調査により、世界の農地の約半分にはかなりの森林が含まれていることが明らかになった。詳細な衛星画像を利用し、1平方キロメートル当たりの樹木の量を測定したところ、10億ヘクタール以上の農地(世界の農地の46%)で、森林被覆面積が10%を超えていた。アマゾンの2倍に相当する地域で、農家が自主的に植林・森林保護に取り組んでいることが分かる。なお、東南アジア、南米などでは農地の森林被覆面積の割合が高いが、北アフリカ、西アジアでは低いこと、また、森林被覆面積と人口密度や気候との関連性は低く、むしろ、土地の所有権、市場、政策など他の要因の方が、植林や森林管理に重大な影響を及ぼしていることも明らかになった。同センターのギャリティー所長は、今回の報告書のデータについて、気候変動の緩和に役立つよう、農業の生産性と持続可能性を高めるために、アグロフォレストリーが重要なことが分かると評価している。
情報源 | 国連環境計画(UNEP) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画(UNEP) |
分野 | 地球環境 自然環境 |
キーワード | 衛星 | 森林 | 気候変動 | 持続可能 | 国連環境計画 | UNEP | 植林 | アグロフォレストリー | 農地 |
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