国連気候変動枠組条約(UNFCCC)は、化石燃料を使用せず、太陽光エネルギーのみを動力とする航空機「ソーラーインパルス」が無事アブダビに着陸し、4万キロメートルにおよぶ世界一周に成功したことを報告した。この飛行は、太陽光エネルギーの持つ可能性を示す目的で計画され、気候変動パリ協定に向けた世界の取組を支援するために2015年飛行を開始した。最終行程の飛行に際し、エスピノーザUNFCCC事務局長は、環境に多大な損害を引き起こしている化石燃料の使用停止につながる偉業だとして祝意を表した。操縦するベルトラン・ピカール氏は、「産業界はクリーンエネルギーの利用を投資や開発の問題と理解し、対応の用意ができているが、各国の政府に変化への懸念が強い」との印象を持っているという。今回の成功で、クリーンエネルギー技術の経済的利益が理解され、懸念払拭につながることが期待されるとしている。ソーラーインパルスは、軽量ながら翼長はジャンボジェット機並み。広い機体表面を覆う1万7000個の太陽電池と充電池を備え、夜間も飛行できる。
情報源 | 国連気候変動枠組条約(UNFCCC) プレスリリース |
---|---|
国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連気候変動枠組条約(UNFCCC) |
分野 | 地球環境 環境総合 |
キーワード | 気候変動 | 気候変動枠組条約 | UNFCCC | クリーンエネルギー | 航空機 | 太陽光エネルギー | 電気飛行機 | ソーラーインパルス |
関連ニュース |
|