国連環境計画(UNEP)は、21世紀の気温上昇を2℃に抑えるよう2020年までに排出量を削減することは、技術的・経済的に可能として、そのために必要な削減量と各国削減目標とのギャップ(差)を解消するための具体策を示した報告書を発表した。この報告書は、昨年の初回報告書で示した排出量ギャップ推定値を更新するとともに(CO2換算で6億~12億トン)そのギャップの解消を可能にする選択肢も提案し、政策決定者の要請に応えたものである。まずエネルギーシステムについて、エネルギー効率の改善と再生可能エネルギーの加速的導入の必要性を明示。非化石エネルギー源、バイオマス、その他の自然エネルギーなどを様々に組み合わせた13のシナリオを検討した。同時にコストも試算、二酸化炭素1トン削減ごとの平均限界費用を25~54米ドルとしている。さらに経済部門ごとに航空・船舶部門も含め、具体的削減策と削減量・コスト試算を示し、実施すれば差を埋めるに十分な削減量となることを明らかにした。
情報源 | 国連環境計画(UNEP) プレスリリース 報告書『Bridging the Emissions Gap』(PDF) |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画(UNEP) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | 再生可能エネルギー | CO2 | 気候変動 | エネルギー効率 | 国連環境計画 | UNEP | 排出削減 | 2020年 | 気温上昇 | 政策決定者 |
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