気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、2015年3月18日、第5次評価報告書の統合報告書完全版を公表して今次の作業を終了した。第5次評価報告書は、気候変動、その影響と将来のリスク、及び適応と緩和のための手段について、現在科学的に判明していることを政策決定者に伝えるもので、その作成に際しては、80か国以上の830人を超える科学者が執筆にあたり、3万件以上の科学論文の評価が行われた。結論として、気候システムへの人間の影響は明白であること、気候にもたらされる変化が大きいほど被るリスクも大きくなること、そして気候変動を抑制し、持続可能なより良い未来を構築する手段は存在すること、を明らかにしている。統合報告書(政策決定者向け要約と報告書本編)は、3つの作業部会がそれぞれ提出した報告書、並びに2011年作成の2つの特別報告書を110ページほどにまとめたもので、2014年11月に公表された。この日公開されたのはレイアウト等を完成させた最終版で、統合報告書草案や査読時のコメント等もオンラインで公開された。
情報源 | 気候変動に関する政府間パネル(IPCC) プレスリリース(PDF) |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 気候変動に関する政府間パネル(IPCC) |
分野 | 地球環境 環境総合 |
キーワード | 気候変動 | リスク | 持続可能 | IPCC | 報告書 | 緩和 | 適応 | 環境影響 | 政府間パネル |
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