世界気象機関(WMO)は、2017年5~6月の気象状況について、熱波の発生が例年より早く、欧州や中東、北アフリカ、アジア、アメリカの一部で極めて高温になるなど、各地で観測記録が更新されていると報告した。2017年1~5月の陸海表面温度の平均は過去2番目に高いという。世界の平均気温が観測史上最も高かった2016年は、気候変動のみならず強力なエルニーニョ現象の影響を受けたという。しかし2016年のようなエルニーニョ現象は、2017年に入ってから発生していない。気候変動のシナリオでは、強い熱波がより頻繁にかつ長期にわたって発生し、高温日数の増加が続くと予測されている。6月の時点で、欧州や中東、北アフリカ、アジア、アメリカの一部において、平年を上回る気温に見舞われている地域が続出し、注意報が発令された又は高温記録が更新されたところもある。これらは、アメリカ海洋大気庁(NOAA)やアメリカ航空宇宙局(NASA)ゴダード宇宙科学研究所、欧州中期気象予報センター(ECMWF)が運営するコペルニクス気候変動サービスによる分析、ならびに、各国の気象機関等の発表に基づいている。
情報源 | 世界気象機関(WMO) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 世界気象機関(WMO) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | 気候変動 | 世界気象機関 | WMO | 熱波 | エルニーニョ現象 | 観測 | 高温 |
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