アメリカとカナダは、両国の国境に位置するエリー湖へのリンの流入量を40%削減するという新たな目標を公表した。両国はこの目標を達成するための国内の行動計画を2018年2月までに策定することにしており、それによってエリー湖中央部の貧酸素区域を最小限に抑え、藻類のバイオマスを水界生態系の健全性に適したレベルに保つという。エリー湖では、1990年代から藻類の過剰な増殖により水質が悪化し、公衆衛生や環境に悪影響が及んでいる。藻類の過剰増殖は、人間活動に由来する大量のリンが流入していることと関連しているという。こうした中、2012年に両国は五大湖水質協定を締結し、エリー湖における有毒な藻類の問題に取り組んでいる。今回の目標設定に当たり、両国の統計モデリングの専門家が9つの異なるコンピューターシミュレーションモデルを使ってリン量と藻類の増殖の相関を解析した。また、2015年6月30日~8月31日にかけて両国でパブリックコメントを実施するなど、さまざまな部門から意見を集めた。
情報源 | アメリカ環境保護庁(EPA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ環境保護庁(EPA) |
分野 | 自然環境 水・土壌環境 |
キーワード | リン | 水質 | アメリカ環境保護庁 | EPA | 藻類 | カナダ | 削減目標 | 五大湖 | エリー湖 |
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