アメリカ環境保護庁(EPA)は、2016年度の「五大湖回復計画」(GLRI)の進捗をまとめた報告書を連邦議会と大統領に提出した。同報告書によると、アメリカとカナダが指定する43の懸念地域(AOC)の浄化、五大湖周辺の経済や生態系を脅かす外来種の侵入防除、流域への栄養素の流出抑制などに進展がみられた。AOCの浄化によって資産価値や資産税の上昇も見込めるという。GLRIは、五大湖の保護と回復の取組を強化するため、2010年に立ち上げられた。これまで、水質改善、在来種及び生息地の保護と回復、侵略的外来種の防除、その他の五大湖の環境対策など、3500件以上のプロジェクトに対しGLRIから約23億ドルが投じられており、二大政党の支持を背景に、11の連邦省が、州や部族社会、学術界、産業界等と共に取組を進めている。2015~2019年度を対象とした行動計画では、AOC浄化、侵入種や栄養素汚染への対策等が重点分野となっていた。EPAのプルーイット長官は、「健全な環境と健全な経済は二者択一ではなく、どちらも手に入れられる」と述べている。
情報源 | アメリカ環境保護庁(EPA) プレスリリース 五大湖回復計画(GLRI) 2016年度進捗報告書(PDF:3,528KB) |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ環境保護庁(EPA) |
分野 | 自然環境 水・土壌環境 |
キーワード | 外来種 | 生態系 | アメリカ環境保護庁 | EPA | カナダ | 経済 | 五大湖 | 水質改善 | 環境回復 |
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