欧州環境局(EEA)は、欧州委員会と協力して、EU内120企業の2011年フッ素化ガス(Fガス)生産・取引状況を公表した。欧州のFガス規則により、EU内で1トン以上のFガス生産・販売・輸出入を行う企業には届出義務がある。規制されるFガスは、ハイドロフルオロカーボン類(HFCs)、パーフルオロカーボン類(PFCs)、六フッ化硫黄(SF6)の3種で、主に冷却やエアコン、電気製品、半導体、エアゾル剤に使用されている。Fガスは、排出量ではEU27カ国の温室効果ガス(GHG)全体の2%に過ぎないが(2010年)、気候変動促進効果を示す地球温暖化係数(GWP)はCO2の数千倍もある。排出量も1990年以来漸増しているという。Fガス規則は、他にも、器具からのガス漏出防止措置や、代替可能な方法がある場合はその利用などを求めている。欧州委員会は、Fガス排出削減のため、さらなる法的規制を秋に発表する予定である。EEAは、「環境負荷が少ない代替物は既に存在する。技術革新が気候変動防止の鍵を握る」としている。
情報源 | 欧州環境局(EEA) プレスリリース |
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国・地域 | EU |
機関 | 欧州環境局(EEA) |
分野 | 地球環境 大気環境 |
キーワード | 気候変動 | 温室効果ガス | フッ素 | 欧州委員会 | EEA | 地球温暖化係数 | ハイドロフルオロカーボン | GHG | 欧州環境局 | パーフルオロカーボン |
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