アメリカエネルギー省(DOE)は、「内包エネルギーおよび排出削減(REMADE)研究所」の起ち上げを発表した。同研究所は、金属、繊維、ポリマー、電気電子機器廃棄物などの材料を再利用、再資源化、再製造するために必要な技術のエネルギーとコスト削減に取り組み、2027年までにエネルギー効率を全体で50%改善することを目標とする。研究所の本部はニューヨーク州ロチェスターに立地し、「持続可能な製造イノベーションアライアンス」が主導する。アメリカの年間エネルギー使用の25%近くは製造業が占めており、各製品はこの膨大なエネルギーで作られ(内包)ている。材料生産で使用するエネルギーをコスト効果の高い技術で削減すれば、毎年最大1.6千兆BTU(英国熱量単位)のエネルギー節減になる可能性があるという。鉄鋼やアルミニウムなどの原料採取は製造工程と同様にエネルギーを大量に使用することから、同研究所は再資源化と再製造の技術によって製品のライフサイクルを通じたエネルギー消費を大幅に削減し、全体の製造効率の向上を目指すという。