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 国際エネルギー機関、気候目標達成にはエネルギー関連のCO2排出を2050年までに70%以上削減する必要があると予測

発表日:2017.03.20


  国際エネルギー機関(IEA)は、温暖化を2℃より十分に低く抑えるという長期気候目標を達成するには、エネルギー関連のCO2排出を2020年より前に減少に向かわせ、2050年までに現在の70%以上削減する必要があると報告した。その他に2050年までに、電力の95%近くを低炭素型エネルギーにする、新車のうち電気自動車の比率を現在の10%から70%に拡大する、既存の建物を改修し、産業部門のCO2強度を現在より80%下げるなどが必要だという。化石燃料(特に天然ガス)は2050年にも必要であり、エネルギー需要の40%(現在の約半分)を占めるという。また2050年まで、現在の約2倍の毎年平均3.5兆ドルのエネルギー部門への投資が必要になる。最近のIEAの推定では2016年にエネルギー関連のCO2排出は3年連続で横ばいだったという。背景には再生可能発電の増加、石炭から天然ガスへの転換、エネルギー効率の向上、世界経済の構造転換があるとしている。しかしより長期の気候目標の達成には、さらに大規模な変革が必要だという。

情報源 国際エネルギー機関(IEA) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国際エネルギー機関(IEA)
分野 地球環境
キーワード CO2排出量 | エネルギー | 国際エネルギー機関 | IEA | 化石燃料 | 排出削減 | 電力 | 低炭素型 | 気候目標
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