アメリカ環境保護庁(EPA)は、水質浄化法第319条(1987年制定)の非特定汚染源プログラムから、ワシントン州環境局の9件の水質浄化プロジェクトに計308万ドル助成した。農業排水、都市流出水、坑廃水等の非特定汚染源は連邦や州の規制対象とは必ずしもならず、アメリカでは未だに地表の水質劣化の最大の未解決要因の一つとされる。同州でも、病原体、沈殿物など非特定汚染源からの汚染物質が、湖沼や河川の劣化の主な要因になっているという。非特定汚染源の問題は水温上昇にもつながり、サケなど冷水を好む種にとって河川の生息環境が悪化する。今回の助成で、スティーブンス郡はスポケーン川下流域の湿地や河岸植生再生に取り組み、スカジット郡はスカジット川沿いに緑地帯を作る。キング郡は水温上昇に対処するため、スノコルミー川沿いの移入植物種を在来植物種に植え替えるという。EPAは州、準州、部族による非特定汚染源プログラム実施への支援で、2006年以降6000マイル以上の河川や16万4000エーカー以上の湖沼の修復に成功した。
情報源 | アメリカ環境保護庁(EPA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ環境保護庁(EPA) |
分野 | 自然環境 水・土壌環境 |
キーワード | 水質浄化 | 河川 | アメリカ環境保護庁 | EPA | 汚染物質 | 湿地 | 在来種 | 植生 | ワシントン州 |
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