経済協力開発機構(OECD)は、スイスの環境パフォーマンスに関するレビューを行い、同国は低炭素型のエネルギーを推進して排出ガスを削減しており、河川や湖沼の健全性回復にも取り組んでいるが、生物多様性の保護と持続可能な消費パターンへの移行を進める必要がある、と報告した。同国はOECD諸国の中で最も炭素強度が低いものの、国民一人当たりの廃棄物量は2番目に多く、危急種・絶滅危惧種に指定されている生物種の割合や道路交通密度も他のOECD諸国に比べて高いという。OECDはレビュー報告書の中で、1)生物多様性保護計画を実行に移し、定量的な進捗評価を行う、2)廃棄物抑制や資源効率化、自動車燃料の課税強化などを通じて消費パターンを改善する、3)炭素税の対象を広げる、4)河川の健全性回復に対する様々な公的助成に一貫性を持たせる、5)アンモニア等の大気汚染物質の排出量を一段と削減する、6)エコイノベーションを進め、主要金融センターとしての地位を生かしてグリーン投資を促進する、等の提言をまとめている。
情報源 | 経済協力開発機構(OECD) プレスリリース 経済協力開発機構(OECD) 「環境パフォーマンスレビュー:スイス 2017年 概要版」(PDF:2,358KB) |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 経済協力開発機構(OECD) |
分野 | 地球環境 ごみ・リサイクル 自然環境 大気環境 水・土壌環境 環境総合 |
キーワード | 生物多様性 | OECD | 河川 | 排出ガス | 廃棄物 | 経済協力開発機構 | スイス | 大気汚染物質 | 低炭素型 | グリーン投資 |
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