アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、2017年の大西洋のハリケーンシーズンが終了したとし、シーズン中のハリケーン活動は予測どおり極めて活発だったと総括した。2017年は名前の付いた嵐が17個発生し、うち10個がハリケーンに、6個はカテゴリー3~5の大型ハリケーンに発達した。さらに、大型ハリケーン2個は12年ぶりにアメリカ本土に上陸した。2017年のハリケーンシーズンは1851年以降で7番目、2005年以降で最も活発だったという。こうしたなか、NOAAは500時間を超す航空機飛行によるデータ収集(嵐の進路や豪雨の予測)や、新静止気象衛星GOES-16(2017年12月に運転開始)からの画像入手、大西洋とメキシコ湾岸の新たな高潮注意報・警報の運用開始(国立気象局・ハリケーンセンター)等を行っており、予測精度も大幅に向上し、嵐の進路内の地域へいち早く信頼できる予測を発信したという。来シーズン(2018年6月1日以降)について、NOAAの気候予測センターは最初の予測を5月に発表する予定である。