アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、地球規模の気候や海洋、漁業に影響を与えるエルニーニョ現象が発生した、と発表した。エルニーニョ現象は、中央・東部熱帯太平洋の海水温が定期的に上昇する現象で、平均2~5年毎に発生。ここ数ヶ月はまだ発達段階で、2010年初頭の冬頃まで続くと予測される。エルニーニョ現象の影響は、海水温の上昇の強さや範囲、時期等、様々な要因に左右される。悪影響としては、米国南部での嵐の増加、中南米での深刻な洪水、インドネシアでの干ばつ等を引き起こす。また、米国西海岸では海洋生産性が低下し、魚類、鳥類等のエサに影響を与えるおそれがある。他方、大西洋でのハリケーン活動の抑制、乾燥した南西部での冬の降水量の増加等プラスの面もある。NOAA気象サービス気候予測センターによると、赤道付近の東太平洋の海水面温度は例年の6月末より1℃高かった。今後も急速な発達の状況を観測し、より詳細な大西洋のハリケーンの影響については、2009年8月6日に発表される「季節ハリケーンの見通し」で随時更新する。
情報源 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | NOAA | 異常気象 | 漁業 | アメリカ海洋大気庁 | エルニーニョ | 熱帯太平洋 | 海水温 | 洪水 | ハリケーン |
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