アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、海水温の高さによる大規模なサンゴ礁白化現象は大西洋、太平洋、インド洋のいずれでももはや発生しておらず、世界のサンゴ礁白化現象が収束へ向かっている可能性があると報告した。NOAAは2015年に、世界規模のサンゴ礁白化現象の発生を宣言した。この世界的白化現象は1998年と2010年に続く3回目だが、3年も続いたのは今回が初めて。世界中のあらゆる熱帯サンゴ礁が平均以上の高い海水温に、うち70%以上は白化現象につながる長期的な高温にさらされた。フロリダ、ハワイ、マリアナ諸島、グアムなど、アメリカのサンゴ礁は深刻な打撃を受けたという。今後、科学者らは海面温度と白化現象を監視し、白化現象の収束を確認する。また、高温でも白化しなかったサンゴ礁もあることから、熱ストレスから生態系を守る特徴がサンゴ礁やその環境にあったのかを調査するという。ただし、ハワイ、フロリダ、カリブ海では2017年夏季に未だ白化現象が発生するリスクがあることも指摘された。
情報源 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) |
分野 | 地球環境 自然環境 |
キーワード | NOAA | サンゴ礁 | 白化 | アメリカ海洋大気庁 | 太平洋 | 海水温 | 大西洋 | インド洋 |
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