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 ドイツ連邦環境庁、2016年のドイツの温室効果ガスは増加と発表

発表日:2018.01.23


  ドイツ連邦環境庁(UBA)は、2016年の温室効果ガス(GHG)インベントリで、2016年のドイツのGHG排出量が、前年より260万トン増えて9億940万トン(CO2換算)となったと公表した。内訳では、輸送部門の排出量が再び増加し1990年を上回る1億6680万トンに達した。増加の大半は陸上輸送によるもので、商品の輸送量の増加や、より大型の車種が好まれる傾向が理由としてあげられる。連邦政府の計画では、2030年までに輸送部門の排出量を約7000万トン減少する必要があり、今後電気自動車の比率設定や、排出基準の引き下げなどの対策が必要だという。CO2削減量がもっとも多かったのはエネルギー部門で460万トン減だった。しかし同部門は依然として排出量全体の36.5%(3億3210万トン)を占めており、2020年までに1990年比で40%削減の目標を達成するには、古く効率の悪い褐炭・石炭発電所の停止や稼働制限など、石炭火力の分野での対策が不可欠だという。

情報源 ドイツ連邦環境庁(UBA) プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境庁(UBA)
分野 地球環境
キーワード 温室効果ガス | エネルギー | 石炭火力発電 | ドイツ連邦環境庁 | UBA | 排出量 | インベントリ | 輸送 | GHG
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