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 アメリカ海洋大気庁、近い将来に西部や五大湖地域の熱波は自然変動でなく気候変動により発生すると予測

発表日:2018.03.19


  アメリカ海洋大気庁(NOAA)の気象学者を中心とする研究者グループは、近い将来、熱波の主原因が、自然変動に代わり気候変動になるとする研究を発表した。その時期は、アメリカ西部で2020年代後半、五大湖地域で2030年代半ば、大平原北部で2050年代、大平原南部で2070年代である。気象研究は竜巻やハリケーンなどに集中しがちであるが、熱波による死者はそれらによるものより多く、過去30年の気象関係死亡の首位である。研究は、熱波予測の向上のための取組みの一部として行われ、熱波による健康被害の防止を目的の一つとする。人為的に排出される温暖化ガスの影響がなければ、将来起こりうる極度の熱波は半分に減るという。研究は、気候変動に関して一般にビジネス・アズ・ユージュアル・シナリオといわれるRCP8.5シナリオに基づいて行われ、熱波は「日平均気温が3日以上続けて、その年の日平均気温の上位5番目以上の気温に上昇した場合」と定義されている。

情報源 アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ海洋大気庁(NOAA)
分野 地球環境 環境総合
キーワード NOAA | 気候変動 | 予測 | アメリカ海洋大気庁 | 熱波 | 健康被害 | 気象 | 自然変動
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