2013年に世界各地で発生した極端な気象現象16件の原因を分析し、アメリカ海洋大気庁の科学者らがまとめた報告書を、アメリカ気象学会が発表した。それによると、2013年のアジア、ヨーロッパ、オーストラリアの熱波5件について、化石燃料の使用を主とした人間起源の気候変動が、熱波の重大性と発生可能性を明らかに高めたという。しかし、干ばつ、豪雨、嵐などの他の事象では、人間の影響によるとはいいきれないという。ある事象に気候変動が関係するという確信度は、複数のグループがそれぞれ独自の手法で調査して類似の結論に達した場合に高まる。たとえば、2013年のオーストラリアの記録的熱波に関しては、5つの研究チームが調査を行い、人間起源の気候変動がこの事象の発生可能性と重大性を高めたとの結論で一致した。しかしカリフォルニアの干ばつについては、3チームが調査し、うち1チームは人間起源の要因が異常な高気圧パターンを招いたとの証拠を得たが、干ばつへの影響は明確にならなかったという。
情報源 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | NOAA | 気候変動 | 温室効果ガス | 化石燃料 | アメリカ海洋大気庁 | 熱波 | 気象 | アメリカ気象学会 |
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