ケニヤ・ナイロビで、2009年6月15~19日、残留性有機汚染物質(POPs)に関する利用可能な最良の技術(BAT)と環境のための最良の慣行(BEP)、環境に配慮した管理(ESM)について学ぶワークショップが開催される。「POPsに関するストックホルム条約」の締約国であるアフリカ諸国を支援するもので、24カ国から47名の代表が参加する予定。ワークショップではPOPsの非意図的な排出に関する各国の義務、PCB類やPOPs廃棄物の環境に配慮した管理について、知識の向上を目指す。特に、POPsの排出を最小限に抑えるBAT・BEPに重点を置き、POPs廃棄物やポリ塩化ビフェニル、PCB油等の管理能力が高まることが期待される。BAT・BEPのコンセプトや原則、基準を理解するため、バーゼル条約のPOPs廃棄物ガイドラインに基づくeラーニングツールも紹介する。POPs条約のクーパー事務局長は「こうした化学物質が健康や環境に及ぼすリスクを軽減する最善の方法について意識を高めることが重要だ」としている。