欧州環境庁(EEA)は、欧州における再生可能エネルギー(再エネ)の普及状況について、2016年までの公式統計と2017年の速報値に基づく報告書を公表した。これによると、EUの最終エネルギー消費に対する再エネの比率は、2015年が16.7%、2016年が17.0%、2017年が17.4%と年々増加し、2005年からは倍増したものの、一部の加盟国で最終エネルギー消費が増加したことや運輸部門における再エネ比率が低調なことを受けて、EU全体の再エネ比率の伸びは鈍化した。再エネ比率は加盟国間で大きく異なり、オーストリアやデンマーク等は30%超、ベルギーやルクセンブルク等では9%未満となっている。また、同比率を部門別にみると、2016年、2017年ともに冷暖房部門が約19%であるのに対し、運輸部門は7%程度にとどまっている。同報告書は、EUの2020年目標(再エネ比率20%)は達成できる見込みだとしながらも、2030年目標(同32%以上)等を見据え再エネ普及の取組を強化する必要がある、と指摘する。
情報源 | 欧州環境庁(EEA) プレスリリース |
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国・地域 | EU |
機関 | 欧州環境庁(EEA) |
分野 | 地球環境 環境総合 |
キーワード | 再生可能エネルギー | EU | 欧州環境庁 | ベルギー | デンマーク | エネルギー消費 | オーストリア | 再エネ | ルクセンブルク |
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