ルイジアナ大学海洋コンソーシアムの研究者らにより、2009年のメキシコ湾の貧酸素水域(デッドゾーン)の面積は、予想より小さく、約7800km2だったことが明らかになった。しかし、デッドゾーンは通常、海底近くの水域に限られているのに対し、2009年は例年になく海面近くにあり、漁業に影響が及ぶ危険性が懸念されるなど、深刻な状況になってきている。また、デッドゾーンが予想外に縮小したのは、強風や高波といった異常な気象現象により、水中に酸素が多く供給されたことなどが原因ではないかと考えられている。デッドゾーン形成の根本的な原因である栄養分(主に農業活動等からの栄養分)の流入が減少したわけでないようだ。過去5年間のデッドゾーンの平均面積は1万5600km2程度。関係行政機関等で構成する、メキシコ湾・ミシシッピー川河口域栄養分作業部会では、2015年までにデッドゾーンの平均面積を約5200km2にするという目標を掲げている。
情報源 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース |
---|---|
国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) |
分野 | 水・土壌環境 |
キーワード | NOAA | 漁業 | アメリカ海洋大気庁 | 農業 | ルイジアナ大学 | 貧酸素水塊 | メキシコ湾 | デッドゾーン | 栄養分 | ミシシッピー川 |
関連ニュース |
|