アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、メキシコ湾北部の貧酸素水塊の発生原因や影響に関する研究プロジェクトを支援することを公表した。5件のプロジェクトに対し、数年間で1200万ドルが助成され、初年度は240万ドルが供与される。メキシコ湾の貧酸素水塊は、富栄養化で藻類が過剰に生長し、それが沈殿、腐敗し、溶存酸素を消費することで発生するとされる。貧酸素水塊は自然に生じるものもあるが、農業などの人間活動により、ここ数十年で発生回数が増え、深刻化している。今回の5件のプロジェクトのうち、2件のプロジェクトでは、栄養負荷その他の要因に対応して、貧酸素水塊が発生する時期、水域、発生の仕方を解明するとともに、漁業関係者などが貧酸素水域の規模や発生する場所を予測できるような仕組みを開発する。他の3件のプロジェクトでは、エビやアンチョビなど、経済的に重要なメキシコ湾の水産資源に、貧酸素水塊が及ぼす影響について調査を行う予定。
情報源 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) |
分野 | 自然環境 水・土壌環境 |
キーワード | NOAA | アメリカ海洋大気庁 | 藻類 | 貧酸素水塊 | メキシコ湾 | 富栄養化 | 溶存酸素 | 水産資源 |
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