アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、2020年夏のメキシコ湾の貧酸素水塊(デッドゾーン)が例年以上に広がると予測した。メキシコ湾の貧酸素水塊は、主にミシシッピ川流域の都市部や農業地域からの過剰な栄養塩によって毎年夏に引き起こされている。栄養塩によって大量に繁殖した藻類が死滅・分解して沈み、酸素を枯渇させることで湾底の酸素濃度が低下し、海洋生物が生存できなくなる。移動可能な生物は逃げ出すが、移動できない生物は低酸素の影響で死滅する。例年を上回る貧酸素水塊が2020年夏に広がるとされる主な要因は、2020年春に、ミシシッピ川とアチャファラヤ川を中心とした河川流量が1980年から2019年までの平均より約30%増加し、メキシコ湾に例年以上に栄養塩が流入したことである。また、2020年5月だけで硝酸塩の流入は同平均を約2%上回り、リンの流入は約25%上回った。
情報源 | アメリカ海洋大気庁(NOAA)メディアリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) |
分野 | 自然環境 水・土壌環境 |
キーワード | 海洋生物 | リン | アメリカ海洋大気庁 | 栄養塩 | 貧酸素水塊 | メキシコ湾 | デッドゾーン | 硝酸塩 | ミシシッピ川 | アチャファラヤ川 |
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