国連環境計画(UNEP)は、地球環境ファシリティ(GEF)が1億8000万ドルを投じて途上国の人力小規模金採掘(ASGM)における水銀の使用と環境への排出を削減するプログラムを起ち上げたと報じた。毎年、世界で2700トン以上の金が採掘されており、有害な水銀を使って金を精錬することの多いASGMがその20%を占める。ASGM労働者は1500万人にも上り、そのうち450万人が女性で、60万人以上が子供である。他に生計手段のない農村住民が、賃金や安全性の規制で保護されることなく過酷な環境で働いており、水銀曝露による脳障害や視力・聴力喪失等のリスクに曝されているという。ASGMはまた、最大の人為的水銀排出源であり、年間1000トンもの水銀が大気中に放出されている。今回のプログラムは、GEFやUNEP等が8カ国(ブルキナファソ、コロンビア、ガイアナ等)の政府と共同で進めるもので、水銀を使わない精錬方法の普及、ASGM労働者の権利・安全性・市場参入の推進、地域社会の環境改善に取り組むという。
情報源 | 国連環境計画(UNEP) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画(UNEP) |
分野 | 健康・化学物質 環境総合 |
キーワード | 国連環境計画 | 地球環境ファシリティ | 人力小規模金採掘 | 水銀の使用 | 環境への排出 | 水銀曝露 | 脳障害 | 視力・聴力喪失 | ASGM労働者 |
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