国連環境計画(UNEP)は、カリブ海島嶼国9ヶ国がISLANDS(「小島嶼開発途上国で化学汚染の少ない持続可能な開発を実現」)プログラムに着手したと報じた。地球環境ファシリティほかの資金援助を受けて5ヶ年で有害化学物質と廃棄物の除去・削減に取組み、汚染物質9000トンの除去と海洋ごみ15万トンの削減を目指す。2019年現在、カリブ海島嶼諸国を含む小島嶼開発途上国(SIDS)の国民一人当たり1日の廃棄物排出量は2.3kg、OECD平均の1.48倍である。基幹産業の観光部門からの排出が大きいが、SIDSでは人口増加や急速な開発への対処に追われ、廃棄物対策は遅れている。さらに交通不便で土地狭小な島嶼では、適正処理技術へのアクセスと規模の経済の実現が困難であり、生態系の劣化を含め将来的なコストが懸念される。ISLANDSプログラムで、カリブ海域全体と各国における化学物質・廃棄物規制の策定、輸入規制の強化、衛生工学に基づく処分施設の建設、持続可能な食料生産システムの構築、持続可能な消費を目指す。
情報源 | 国連環境計画(UNEP) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画(UNEP) |
分野 | 地球環境 ごみ・リサイクル 環境総合 |
キーワード | 国連環境計画 | 廃棄物 | 汚染物質 | 地球環境ファシリティ | 有害化学物質 | 小島嶼開発途上国 | カリブ海島嶼国 | ISLANDS | 化学物質・廃棄物規制 | 食料生産システム |
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