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 ワシントン条約COP18、野生生物の絶滅を防ぐ多数の決定を採択し閉幕

発表日:2019.08.28


  ワシントン条約(CITES:絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)第18回締約国会議(COP18)は、野生生物の保全と持続可能な利用のため多数の決定を採択し閉幕した。中でも海洋生物については、ヒレが珍重されるサカタザメなどを含むサメ18種が新たに附属書IIに掲載された。附属書IIの掲載種は、許可書など条件が整えば商業取引が可能で、持続可能な商業漁業のためにCITESの取引割当や許可書を用いるものといえる。木材では、マラウイの国樹である希少なスギの仲間や、アフリカ南部と東部のローズウッドの一種も附属書IIに追加された。スギは、ラテンアメリカ地域のものはすべて附属書IIに加えられた。哺乳類では、過去30年ほどで36~40%減少したとされるキリンが附属書IIに加わった。アジアのビロードカワウソとコツメカワウソは、附属書IIから、掲載種の商業取引を一切禁止する附属書Iへ格上げされた。一方、南米のビクーニャなど、個体数が回復したため一部地域で附属書IからIIに緩和された種もある。

情報源 ワシントン条約(CITES) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 ワシントン条約(CITES)
分野 自然環境
キーワード 海洋生物 | ワシントン条約 | 附属書 | 野生動植物 | CITES | 野生生物保全 | 持続可能な利用
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