世界気象機関(WMO)は、アマゾン川流域をはじめ世界各地で発生している森林火災が環境を悪化させていると報じた。欧州宇宙機関によると、アマゾンの熱帯雨林では2019年8月1~24日に4000近くの火災が確認されている。過去の大規模火災は干ばつが大きな原因だったが、2019年の火災の時期と場所は干ばつよりも森林伐採との関連性が高いという。先住民の村落などの直接的な火災被害に加え、一酸化炭素、窒素酸化物、非メタン揮発性有機化合物などの大気中への放出が懸念される。EUのコペルニクス大気監視システム(CAMS)によると、2019年8月1~25日のCO2放出量は255メガトンにのぼるという。また、世界最大の熱帯雨林であるアマゾン熱帯雨林は「地球の肺」とも呼ばれ、火災による森林減少によって炭素吸収機能が低下することも懸念される。アマゾンだけでなく、2019年6~7月には北極圏などで過去最大規模の森林火災が発生し、アフリカ熱帯地方の一部でも火災が起きている。
情報源 | 世界気象機関(WMO) ニュース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 世界気象機関(WMO) |
分野 | 地球環境 自然環境 大気環境 |
キーワード | 窒素酸化物 | 世界気象機関 | 森林火災 | 森林伐採 | 一酸化炭素 | 非メタン揮発性有機化合物 | アマゾン川流域 | コペルニクス大気監視システム | 地球の肺 | 炭素吸収機能 |
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