世界気象機関(WMO)は、2018年の気候の状態に関する暫定報告を公表した。それによると、2018年も長期的温暖化は続き、世界の平均気温が過去4番目に高い年になる見込みだという。2018年1~10月の気温は、産業化前より約1℃高かった。2018年は3月まで弱いラニーニャ状態が続いたが、10月時点で東部熱帯太平洋の海面温度はエルニーニョの状態に戻る兆候を示している。今後エルニーニョが発生した場合、2019年は2018年より高温になる可能性が高い。2018年は大気中の温室効果ガス濃度も2017年の最高記録からさらに増加している。2018年1~7月の世界平均海面水位は、前年同期より2~3mm高かった。北極海氷域は2018年を通して平年より大幅に低い水準にあり、1~2月は過去最少だった。2018年は、熱帯低気圧、洪水や豪雨、熱波や干ばつ、森林火災などの極端気象も頻発した。WMOのターラス事務局長は、「我々は気候変動について把握し、対策を打てる最初で最後の世代だということを認識する必要がある」と述べた。
情報源 | 世界気象機関(WMO) プレスリリース |
---|---|
国・地域 | 国際機関 |
機関 | 世界気象機関(WMO) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | 世界気象機関 | 温室効果ガス | 干ばつ | 熱波 | 豪雨 | エルニーニョ | 洪水 | ラニーニャ | 森林火災 | 熱帯低気圧 |
関連ニュース |
|