ドイツ連邦環境省(BMU)のガブリエル大臣は、バイエルン州オクセンフルト・エルラッハに完成したウィンドパークにより、国内の風力発電量が25ギガワット規模に達したことを明らかにした。これは2500万人に電力を供給できる量だという。また、風力発電分野で生み出された雇用は9万件以上に上り、特に、ニュルンベルク、アウグスブルグなど下請け企業の拠点を抱えるバイエルン州では雇用が促進された。一方で、大臣は、いまだに1970年代の送電線や古い技術がエネルギー供給システム改革の妨げとなっている地域が多いことを指摘し、新しい技術を利用するよう求めた。また、高さ100m以上の風力発電機に取り付けられた航空機用の警告灯が住民に不快感を与え、発電機設置の妨げとなっている問題を取り上げ、地球温暖化防止と雇用拡大の支障とならないよう、レーダーを使用して、必要な時だけ点灯させるようにするなど、対応策を早急にとるよう求めた。