ドイツ連邦環境省(BMU)は、国内のエネルギー供給を根本的に見直し、風力エネルギーを中心的な供給源として位置づけるとした、2011年6月6日の連邦内閣の方針を受け、国内の風力エネルギー分野における技術開発の推進について発表した。ドイツには、数メガワット級の風力タービン用回転ブレードや10メガワットの発電性能を持つナセル(発電設備の本体)等、優れた試験設備がすでにあり、ドイツの風力発電産業は技術的優位性を保持・強化することが可能となっている。また、洋上風力発電のための新規開発を地上で行う実証装置もあり、天候に左右されない実証作業が可能であることなどから、開発コストの削減にもつながっている。さらに政府は、国内風力発電分野の研究拠点としての基盤も強化しており、2009年にフラウンホーファー風力エネルギー・エネルギーシステム技術研究所(IWES)が設立されて以来、同研究所のプロジェクトに対する支援を実施し、この2年間で、同研究所は風力発電の世界的機関に成長している。同国では、今後もこれらの研究開発を推進し、国際優位性を強化していくとみられる。
情報源 | ドイツ連邦環境省(BMU) プレスリリース |
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国・地域 | ドイツ |
機関 | ドイツ連邦環境省(BMU) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | 風力発電 | 再生可能エネルギー | 実証 | ドイツ連邦環境省 | BMU | 研究開発 | エネルギー供給 | タービン | ブレード | 洋上風力発電 |
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