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 ドイツ連邦環境庁、農業による窒素フットプリントは依然高水準と報告

発表日:2019.12.10


  ドイツ連邦環境庁(UBA)は、2015~2017年の農地の窒素収支は平均で77kg/haと20 年間窒素過剰の状態が続いていると報告した。肥料、種子、大気とともに投入された窒素量は約226kg/ha、収穫による除去量は約149kg/haだった。2015~2017年にバイオガスプラントで使用された後、発酵残渣として散布された窒素量も増加し、農業で使用された窒素総量の15%を占めた。地域的に余剰分布は異なり最少はブランデンブルク州の51kg/ha、最大はニーダーザクセン州の108kg/haとなっている。今回、地域あるいは連邦州間の肥料の輸送が初めて窒素収支に考慮されるようになった。集約的な畜産地域では、水肥輸送により一部の地域で窒素余剰が減少したが、受け入れ地域では差し引きにより増加がみられた。ドイツは2017年に改正した肥料法が欧州委員会から不十分とみなされ、2018年には欧州司法裁判所により硝酸塩指令違反を指摘され効果的な削減措置が義務付けられており、さらなる施策の強化が必要とされている。

情報源 ドイツ連邦環境庁(UBA) プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境庁(UBA)
分野 水・土壌環境
キーワード 大気 | ドイツ連邦環境庁 | 肥料 | 農地 | 種子 | 窒素収支 | 窒素過剰 | バイオガスプラント | 畜産地域 | 肥料法
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