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 ドイツ連邦環境庁、ドイツ統一から30年で環境が大きく改善したと報告

発表日:2020.09.21


  ドイツ連邦環境庁(UBA)は、1990年のドイツ統一から30年となることから、統一前と比べて環境がどのように変わったかを報告した。旧東ドイツでは石炭発電所や石炭暖房システムが原因で大気汚染がひどく、二酸化硫黄の濃度は現在と比べると約40倍の汚染状況だった。統一前、東ドイツの河川はヨーロッパで最も汚染が激しい状況だったが、統一後、老朽化した工場は閉鎖または改修され、水質は大きく改善された。例えば、水銀や残留性有機化学物質などの重金属汚染は95%以上減少した。しかし現在の河川のうち、EU水枠組み指令が2027年までに達成することを目指している生態学的に良好な状態は7%しか達成されておらず、化学的に良好な状態の河川はひとつもない。1989~1994年の間に旧東ドイツでは二酸化炭素の排出量がほぼ半減し、統一後のドイツの総排出量は1990年から35%以上減少したが、課題は依然として大きい。ドイツとヨーロッパは2050年までに気候中立国になることを目指している。

情報源 ドイツ連邦環境庁(UBA)プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境庁(UBA)
分野 大気環境 水・土壌環境
キーワード 二酸化硫黄 | 大気汚染 | 二酸化炭素 | ドイツ連邦環境庁 | EU水枠組み指令 | 石炭発電所 | 石炭暖房システム | ドイツ統一 | 重金属汚染 | 気候中立国
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