国連気候変動交渉のバンコク会合が、2009年10月9日に終了した。12月のコペンハーゲン会議での合意に向け、基礎づくりがなされた一方、合意を実効性のあるものとするための成果は明確に見られなかった。気候変動への適応、技術移転、能力開発、技術的な問題(森林・土地利用、新たな温室効果ガスの温暖化への寄与度の評価など)については合意に達したが、工業国の中期排出削減目標の問題については、ほとんど進展がなかった。途上国における追加的な緩和策・適応策に必要な財源の問題も明確さに欠けた。今回の会合について、気候変動枠組み条約のデ・ブーア事務局長は、気候変動対策を早急に実施するための体制に見通しが感じられたと評価しつつ、いまだに大きな見解の相違が残っていると指摘した。また、国連の気候変動担当者は、ノルウェーが40%の削減目標を発表したことを取り上げ、コペンハーゲン会議で国際的な合意に到達するために、工業国がこのレベルまで目標を引き上げることができるという好例だと述べた。
情報源 | 国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)事務局 プレスリリース(PDF) |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)事務局 |
分野 | 地球環境 |
キーワード | CO2 | 地球温暖化 | 森林 | 温室効果ガス | UNFCCC | コペンハーゲン | 技術移転 | 削減目標 | 気候変動枠組み条約 | バンコク |
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