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 アメリカ、石炭火力発電所のCO2隔離・貯留プロジェクトを支援

発表日:2009.10.13


  アメリカエネルギー省(DOE)は、既存の石炭火力発電所から排出されるCO2を回収し、隔離・有効利用する技術の開発のため、5500万ドルを助成すると発表した。アメリカでは、石炭は最も豊富なエネルギー源の一つで、電力の50%近くは石炭を発電源としている。今回の助成では、石炭火力発電所の排気ガスに含まれるCO2を90%除去する技術の開発を支援。一方で、技術の導入による電力価格の上昇は35%以下に抑えるという。助成の対象となるのは、CO2を分離するための膜、溶剤、固形吸着剤、濃縮という4つの分野。特に、既存の石炭火力発電所の改修に利用できる、燃焼後のCO2回収・浄化のための最新技術に重点を置いて募集を行うという。なお、DOEのチュー長官は、世界各国のエネルギー担当大臣らに書簡を送り、8~10年後にCO2隔離・貯留(CCS)技術が広く普及することを目指して、世界的に技術の進展に取り組むよう呼び掛けた。

情報源 アメリカエネルギー省(DOE) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカエネルギー省(DOE)
分野 地球環境
キーワード CCS | CO2 | 火力発電 | 石炭 | アメリカエネルギー省 | DOE | 助成 | 隔離・貯留
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