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 牡蠣の養殖が河川の水質汚濁改善に有効、アメリカ海洋大気庁と地質調査所が研究結果を公表

発表日:2014.04.09


  アメリカ海洋大気庁(NOAA)と地質調査所は、アメリカ東部チェサピーク湾に注ぐポトマック川河口での牡蠣養殖が、水質改善に大きな効果がありそうだとする研究結果を公表した。研究チームは、流域の活動が河口水質にどう影響するかを調査し、牡蠣養殖によって水中の栄養分を除去できるかどうかを評価した。その結果、川床の40%を貝の養殖に利用できれば、河口部の現在の窒素汚染をすべて除去できることがわかった。水産養殖と牡蠣礁の回復の組み合わせで、生態系の提供する利益はさらに大きくなるという。牡蠣は水をろ過して採餌するので、富栄養化によって発生した藻類を除去することができる。この方法での水質管理は、過去の汚染の除去対策になるほか、他に汚染等がなければ牡蠣は市販可能な海産物になる。牡蠣による水質浄化サービスへの代価を養殖業者に支払えば、地域経済を潤すなどのメリットも期待できる。研究者らは、この方法が陸上の貝類養殖が可能な川床は全米各地の沿岸にあるため、この研究成果は広く活用できるとしている。

情報源 アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ海洋大気庁(NOAA)
分野 水・土壌環境
キーワード 生態系 | NOAA | 水質汚濁 | アメリカ海洋大気庁 | 藻類 | 窒素 | 富栄養化 | 地質調査所 | 牡蠣 | 河口
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