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 国立科学財団、シベリアでの火山による大規模な石炭燃焼が2億5,200万年前の気候変動の原因と報告

発表日:2020.06.18


  国立科学財団(NSF)が助成した研究によると、2億5200万年前に起きたペルム紀-三畳紀の絶滅現象の原因が、シベリアでの火山による大規模な石炭燃焼であったことを示す初めての直接的な証拠が得られた。シベリア・トラップという火山岩を形成した大規模な火山活動は、過去5億年に起きた中では最大規模の噴火の一つで、約200万年にわたって続いた。現在、この地域は面積約777万平方キロメートルの玄武岩で覆われている。この生物大量絶滅が起きたピーク時には、赤道域の海水温度が40℃を超えるような地球温暖化が起き、地球の海洋生物の96%と陸生脊椎動物の70%がこの時期に絶滅したと考えられる。同研究では、噴火に伴う大規模な石炭燃焼で壊滅的な地球温暖化が起きたと考え、シベリア・トラップ地域の調査を行い、アンガラ川に沿って何百マイルにもわたって火山性物質がそびえ立つ崖を発見し、マグマ噴火の際に大量の石炭や有機物の燃焼が起きた証拠を得た。

情報源 国立科学財団(NSF)ニュース
国・地域 アメリカ
機関 国立科学財団(NSF)
分野 地球環境 環境総合
キーワード 海洋生物 | 地球温暖化 | ペルム紀 | 国立科学財団 | 石炭燃焼 | マグマ噴火 | 三畳紀 | 絶滅現象 | シベリア・トラップ | 陸生脊椎動物
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