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 国連環境計画、モントリオール議定書のキガリ改正の批准国が100カ国を達成と報告

発表日:2020.07.14


  国連環境計画(UNEP)は、オゾン層破壊物質に関するモントリオール議定書について、ハイドロフルオロカーボン(HFCs)の使用を削減するための改正(キガリ改正)の批准国が100カ国を達成したと明らかにした。HFCsはフロンガスの代替冷媒として広く使われるようになったが、地球温暖化係数が高いガスである。2019年1月に発効したキガリ改正は、HFCsを今後30年間で80%以上(CO2換算)段階的に削減することを要求しており、2100年までの試算では、同削減量は人間の活動による現在の年間CO2排出量の10年分以上に相当する。これにより、今世紀末までに地球温暖化を最大0.4℃下方修正することができる。また、HFCsを代替することで冷房機器のエネルギー効率も向上できる。同議定書の履行によりオゾン層の回復は順調に進んでおり、1990年から2010年までの間に、CO2換算で推定1,350億トンの排出を削減した。もし同議定書がなかった場合、オゾン層破壊物質による温暖化だけで、2070年までに世界の平均気温は2℃以上上昇していたかもしれない。

情報源 国連環境計画(UNEP)プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国連環境計画(UNEP)
分野 地球環境 健康・化学物質 環境総合
キーワード 地球温暖化 | CO2排出量 | エネルギー効率 | 国連環境計画 | モントリオール議定書 | ハイドロフルオロカーボン | フロンガス | オゾン層破壊物質
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