欧州委員会と欧州環境庁(EEA)は、EU27ヶ国とノルウェーを対象とした、新しい欧州汚染物質排出・移動登録簿(E-PRTR)を公表した。E-PRTRは、各産業施設からのデータをもとに、大気、水、土壌中に排出される91種類の汚染物質の量、排出場所等に関する情報を提供するもの。対象施設は2万4000ヶ所以上に上り、NOx排出量全体の30%、SOx排出量の76%をカバー、廃棄物の発生量や国内外への移動量、農地から水中に拡散する窒素・リンの量等も把握することができる。ウェブサイトでは、検索エンジンを利用して、特定の施設からの排出量を調べたり、マップを作成したりすることが可能。今回公表されたのは2007年のデータだが、2010年以降は、毎年4月に更新される予定。これまでの欧州汚染物質登録簿(EPER)では、対象が50物質、1万2000施設(EU25ヶ国とノルウェー)に限られ、3年毎の報告だったが、新しいE-PRTRによって、市民がより多くの環境情報にアクセスできるようになると期待されている。
情報源 | 欧州環境庁(EEA) プレスリリース |
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国・地域 | EU |
機関 | 欧州環境庁(EEA) |
分野 | ごみ・リサイクル 健康・化学物質 大気環境 水・土壌環境 |
キーワード | NOx | SOx | リン | 欧州環境庁 | EEA | 廃棄物 | 汚染物質 | 窒素 | E-PRTR | EPER |
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