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 世界資源研究所、中国がグリーンボンド市場から「クリーン・コール」を除外する兆候を報告

発表日:2020.07.29


  世界資源研究所(WRI)によると、中国の規制当局は2020年5月に、環境分野への取り組みに特化した資金調達のための金融商品であるグリーンボンドを使って資金を調達できるプロジェクトから、「クリーン・コール(環境低負荷型の石炭利用)」を除外することを提案した。もしこれが実現すれば、中国の発電量の半分以上を未だに供給している石炭発電からの脱却につながる可能性がある。一部の投資家は、中国のグリーンボンドのルールや定義が国際基準から外れているのではないかと懸念を表明していた。クリーン・コールは、中国以外ではグリーンボンドの対象からは除外されている。2019年の中国のグリーンボンド発行額で3分の1を占める大手グリーンボンド発行体である国家開発銀行(CDB)、中国工商銀行(ICBC)、中国銀行(BOC)の3行は、いずれも化石燃料関連プロジェクトを除外した独自のグリーンボンド枠組を既に採用している。

情報源 世界資源研究所(WRI)ニュース
国・地域 アメリカ
機関 世界資源研究所(WRI)
分野 地球環境 環境総合
キーワード 世界資源研究所 | 資金調達 | グリーンボンド | クリーン・コール | 石炭発電 | 化石燃料関連プロジェクト | 金融商品 | 環境低負荷型 | 石炭利用 | グリーンボンド枠組
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