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 国連環境計画、インドネシアの泥炭地回復プロジェクトの支援状況を報告

発表日:2020.08.10


  国連環境計画(UNEP)は、インドネシアのカリマンタン島で問題になっている泥炭地火災を防ぐための取り組みを紹介した。泥炭が豊富なこの地域では、伐採、開墾、泥炭地の排水に伴う土地の劣化が見られ、乾季には泥炭地火災が広がる危険がある。安価に開墾を行いたい農民によって放たれた火が燃え広がると、泥炭が地下12メートルまで燃え続けることがあるため、消火は非常に困難であるうえ、メタンも大量に放出する。同地域では過去15年間で、推定300万ヘクタールの泥炭地が、農業や伐採のために焼かれており、2015年の火災では、4,300万人もの人々が危険なヘイズ(煙霧)に曝された。泥炭地火災を防ぐ唯一の方法は、湿ったままの土地を利用することであるため、水路を堰き止めるために泥炭を積み上げてダムを作り、水位を上げるという安価で現実的な修復方法が採用されている。また、森林再生のために換金性の高い樹木を植樹している他、泥炭地の修復に参加する事を条件に補助金の支給も実施している。

情報源 国連環境計画(UNEP)ニュース
国・地域 国際機関
機関 国連環境計画(UNEP)
分野 地球環境 自然環境 大気環境 環境総合
キーワード メタン | インドネシア | 国連環境計画 | 森林再生 | 伐採 | 泥炭地 | カリマンタン島 | 泥炭地火災 | ヘイズ | 開墾
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