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 北極海氷の体積が大きく減少、観測衛星CryoSat-2のデータにより科学者チームが報告

発表日:2013.02.13


  北極海氷の体積が2003年から2012年の間に大幅に減少したとする研究結果を、イギリスを中心とした科学者チームが発表した。チームは、欧州宇宙機関(ESA)の観測衛星CryoSat-2から得られた新しいデータ(2010~2012年)と、NASAのICESat衛星のデータ(2003~2008年)とを用いて、北極海氷の体積を推定した。その結果、海氷体積は2003年から2012年の間に、秋季で36%、冬季で9%減少したことがわかったという。温暖化に従い北極海氷の面積が減少していることは既に知られている。一方、2010年4月に開始されたCryoSat-2は、合成開口レーダー高度計のマイクロ波反射データから、海氷の体積を推定することが可能で、北極における環境変化の、より正確な指標になるという。チームはこの推定結果を、航空機や係留等、別々の観測結果で確認している。また、PIOMASとよばれる北極海氷体積推定システムのシミュレーションによる海氷減少を確認することにもなった。

情報源 イギリス自然環境研究会議(NERC) プレスリリース
国・地域 イギリス
機関 イギリス自然環境研究会議(NERC)
分野 地球環境
キーワード イギリス自然環境研究会議 | NERC | 北極 | 海氷 | 温暖化 | 指標 | 観測衛星 | 環境変化 | CryoSat-2 | 体積
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