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 世界気象機関、ロックダウンにもかかわらず温室効果ガス濃度は上昇と報告

発表日:2020.11.13


  世界気象機関(WMO)は、ロックダウンで世界経済が減速したにもかかわらず、温室効果ガス(GHG)を抑制するには至っておらず、2019年の二酸化炭素(CO2)、メタン、一酸化二窒素の濃度はいずれも過去最高になったと報告した。初期的な推定では、2020年の世界全体の年間CO2排出量はロックダウンに伴って4.2~7.5%削減する見込みだが、地球規模で見れば大気中のCO2濃度は下がらない。年間0.08~0.23ppmと増加ペースはわずかに減少するが、年間の自然変動(1ppm)の範囲内であるため、ロックダウンによる影響は短期的には自然変動と区別できない。2019年の大気中のCO2レベルは、産業革命前の278ppmの148%増となる410.5ppmまで増加した。過去10年間で排出されたCO2の約44%が大気中に残り、23%が海洋に吸収され、29%が陸地に吸収された。

情報源 世界気象機関(WMO)プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 世界気象機関(WMO)
分野 地球環境 環境総合
キーワード 二酸化炭素 | 世界気象機関 | 温室効果ガス | 大気 | 海洋 | メタン | 一酸化二窒素 | 自然変動 | 陸地 | ロックダウン
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